武侠小説

武侠小説は代表的な中国の大衆小説のひとつで、武術に長け、義理を重んじる登場人物が中国の世界における戦いとロマンを描いた小説の総称です。
「侠」とは己の信条に従って正義を重んじる精神を持っていることで、「武」という武術が加わったものが「武侠」です。
ファンタジー的な傾向が強いカンフー・アクション小説といえるもので、映像化やゲーム化されるものが多くなっています。
当初、武侠小説は低俗な大衆小説として、知識人からは虐げられていましたが、深い教養に基づいた歴史観をもって創作された金庸や梁羽生、古龍たちの作品が登場し、現在では文学として評価を得ています。

中国語圏だけのみならず、ベトナムや韓国などにおいても人気があるものとなっていて、日本の時代小説や任侠小説と似ている点が多いようです。
その内容は基本的には武術や剣術による格闘ですが、他に恋愛、大河歴史ロマン、ミステリー、サスペンス、伝奇、ハードボイルド、さらにコメディさえも物語の要素となっています。